PICシンボルのデザインのコンセプト
PICシンボルのデザインのコンセプトは、「White&Black&Simple」(白と黒とシンプル)です。黒地を背景に、対象物を白抜きに表したシルエット像のピクトグラムです。一目で意味がわかる視認性の高さ、統一性、デザインとしてのうつくしさを併せ持つように、できるだけ詳細な写実を抑え、線の太さなどのデザイン原則を決めてシンプルな像に描かれています。
マハラジ氏は「開発に関わってきた当初、PICの対象者は主として特別なニーズをもつ子どもたちだったが、その対象となる子どもたちは視知覚の能力を同じようにもちあわせている人には限らなかった。そこで、シンボルを見て理解する時に混乱のないように、注目してほしい部分を前に、背景を後ろにするところで、白で図(そのもの)を表わし、地(背景)を黒で表わすのがよいという結論に至った」と述べています。
また、PICシンボルは、原則的に色を持ちません。その理由は、例えば、赤いセーターを描けば、何色のセーターというようにセーターを特定することになり、他の色のセーターを連想することが難しくなる子どももいます。しかし、色があった方がわかりやすい人には、対象物を示す白い部分に色を付けることができます。色つけの自由度があると考えてください。
決まった色をもたないPICシンボル