PICシンボルの特徴

PICシンボルの特徴として、次のことがあげられます。

  1. 子どもたちがよく見る漫画風のシンボルは、大人になった時に、使いにくいものです。デザインはわかりやすさとともに、生活年齢に合ったものを使うことが、使用者の人格を尊重することにもつながります。PICは、子どもから高齢者まで年齢を超えて受け入れられるデザインであり、生涯を通して使用できます。また大人になってからの中途障害の人にも受け入れられやすいです。
    マハラジ氏は、「子どもたちだけではなく、障害をもった大人の方々や、一般の大人の方々にもピクトグラムシンボルの普及を願っており、こういった視覚的な手掛かりをコミュニケーションの手段に用いるという考え方を基本にしている」と、述べています。
  2. 黒地に白のコントラストと線画でないシルエット像は、視覚障害のある人にも認知しやすく、また遠くからでも視認性が高いものです。
  3. 一般案内用図記号や公共的にすでに使用されているピクトグラムのデザインであるため、普段に自然とよく目にするシンボルです。障害者用に開発されていますが、一般社会で使用されるユニバーサルデザインでもあります。PICシンボルが、一般の社会の多くの場で使われていることは、使用者にとって、広くコミュニケーションがもちやすい環境であると考えられます。