JIS絵記号とPICシンボル

JIS絵記号とは、2005年4月に経済産業省が「コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則」として制定した規格に基づいてデザインされたシンボルです。文字や話し言葉によるコミュニケーションの困難な人が、自分の意思や要求を相手に的確に伝え、正しく理解してもらうことを支援するための絵記号に関する日本工業規格(JIS)です。

JIS絵記号は、PICシンボルを基にしてデザインされました。PIC研究会から、井上智義氏、藤澤和子氏、林文博氏(現オフィーススローライフ)が参加して、制定に貢献しました。PICシンボルがそうであるように、障害者、高齢者、そして、外国人なども対象としたユニバーサルデザインのコミュニケーションシンボルです。規格では、伝えたい内容が理解されやすい絵記号を描くための基本的な描き方を規定し、作画のルールを示しています。作画原則で描いた例として、300あまりのJIS絵記号が制作され、共用品推進機構のHP(http://www.kyoyohin.org/)から無料でダウンロードすることができます。


同じ名称のJIS絵記号(上段)とPICシンボル(下段)